アパートとマンションの違いとは?特徴をご紹介!

アパートとマンションの違いって、ご存知ですか?
なんとなく「これはアパート」「これはマンション」と見分けることができても、具体的な違いまではわからないという人も多いのではないでしょうか。

実は、アパートとマンションの明確な定義はありません。
明確な定義がないため、物件を取り扱っている不動産会社が決めた規定(階層、構造、建築材料など)によって「アパート」と「マンション」と名称を分けているそうです。

一般的には、階数が2階から3階程度で、木造や軽量鉄骨造で建てられたものをアパートとし、階数に制限がなく、鉄筋コンクリート造・鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造で建てられたものはマンションと呼ばれています。

物件を選ぶ際、アパートとマンションのどちらを選ぶべきでしょうか。
一人暮らしまたは核家族など、住む人によって求める条件もそれぞれ異なってきます。
アパートとマンションのそれぞれの特徴を詳しくみていきましょう!

アパートの特徴

アパートといえば、みなさんはどのようなイメージがありますか?
私は小さい頃、5階まであるアパートに住んでいました。
前章で「一般的には、階数が2階から3階程度のものをアパートとしている」とありましたが、明確な定義がないため不動産会社の判断で “アパート” としたようです(笑)
ほとんどが小さな子供のいる核家族で、顔を合わせればあいさつをしたり立ち話しをしたり、いわゆるご近所付き合いがありました。当時私は子供でしたが、誰が何号室に住んでいるだとか家族構成もほとんど把握できていた記憶があります。
管理人さんと呼ばれている人はいましたが、月に1,2回ほど巡回に来る程度でした。
マンションによくある屋上や立派なエントランスなどの共有スペースはなく、5階建てでもエレベーターなどの設備はありませんでした。

アパートによってさまざまではありますが、一般的なアパートの特徴をみてみましょう。

一般的なアパートの特徴として、
・マンションに比べ建築材料のコストがかからないため、比較的家賃が安い。
・管理人さんは常駐していないことが多く、オートロックや防犯カメラなどの設置がないため、セキュリティが弱い。
・木造の場合、防音性は低いが、通気性がよいのでカビの原因となる結露ができにくい。
・マンションの管理費に比べ、共益費が安い。
・アパートは比較的低層なため、エレベーターがない。
・住人が少ないため、ご近所さんと顔を合わせたり関わることが多い。
などが挙げられます。

家賃をできるだけ安く抑えたい、他人の生活音が気にならない、近所付き合いも苦痛じゃないという人にはアパートが向いているかもしれません。

マンションの特徴

マンションといえば、どのようなイメージがありますか?
セキュリティがしっかりしているので安全。エントランスなどの共有スペースは清掃が行き届いていて綺麗。防音性が高く、静か。アパートに比べると少しリッチなイメージがありますよね。

一般的なマンションの特徴として、
・アパートに比べ建築材料にコストがかかるため、比較的家賃が高い。
・管理人が常駐していたり、オートロックや防犯カメラなどのセキュリティがしっかりとしている。
・鉄筋コンクリート造のものが多いため、耐震性に強く防音性に優れているが、結露ができやすい。
・アパートの共益費に比べ、管理費が高い。
・高層マンションの場合、エレベーターが設置されている。
・アパートよりも住人が多いため、近所付き合いがあまりない。
などが挙げられます。

他人に干渉されず静かに生活したい、セキュリティがしっかり守られるのであれば家賃が多少高くても問題ない。といった人は、アパートよりもマンションが向いているかもしれませんね。

管理費、共益費って?

ところで先程から管理費・共益費とありますが、違いはご存じでしょうか?
実はこちらも特に明確な違いや区別はありません。

ただし、一般的には下記のような考えとなっています。

〇「管理費」…マンションやビルなどの建物の維持管理、また事務処理なども行うために使用する費用のこと。
〇「共益費」…入居者が共同で使用する設備や施設の維持管理に使用する費用のこと。

このように、どちらも入居者が快適に住むために使われる費用のことを指します。
管理費=共益費なので、両方を徴収されるということはありません。

家賃プラス管理費もしくは共益費を毎月支払わなくてはならないということになります。
また、賃貸物件の資料に管理費・共益費が記載されていない場合、家賃にそれらが含まれた料金で表記されているということになります。

アパートとマンションの違いについてご紹介しました。

建て並んでいる物件を見てみると、アパートの条件にあてはまるのに「◯◯◯マンション」と名付けられていたり、またその逆もあったりします。これは 定義を決めているのは不動産会社、建物名を決めるのは大家さんであったりするためなんですね。

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