クレカを紛失してしまったら?【海外編】

クレジットカードがない!しかもここは海外!!そんなときの対処法を整理しました。また、起こりうるリスクや、未然に紛失を防ぐための工夫についても触れています。

海外でクレカを紛失!対処法は?

 クレジットカードが手元にないと気が付いた時にまずするべきこと、それはカード会社への連絡です。慌てて周囲を探すことより、近くの交番に駆け込むことより、焦る心を落ち着かせてまずは連絡です。

この連絡により、紛失したカードを無効にし、使用を停止することができます。第三者によるカードの不正使用等を防ぐための唯一の手段であり、連絡が早ければ早いほど有効です。海外旅行に出かける際には、事前にお手持ちのクレジットカード会社の海外連絡先を把握しておくことをお勧めします。ほとんどのカード会社が24時間365日の体制で、日本語での対応をしてくれます。海外での緊急時において、日本語での丁寧な対応があると本当にほっとします。そういった精神的な意味でも、まずはカード会社への連絡は有効なのかもしれません。

 カード会社への連絡に続いて、もう一つするべきことがあります。警察への届け出です。もちろん現地の警察への届け出であり、帰国してからのことではありません。何らかの補償を受けることになった場合、紛失の届け出をすることで得られる証明書が必要になるからです。
届け出の際は、海外での身分証明書となるパスポートも持参するようにして下さい。私と同じく、語学にそこまで自信がないという方もいらっしゃるかもしれませんが、記載する書類には日本語書式もあるはずなのでご安心下さい。

リスクは?どんな被害が起こる?

紛失による被害としては、不正使用とスキミングが考えられます。
第三者がカードを不正使用し、多額の買い物をした場合等は、カード会社への連絡と警察への届け出が適切にされていれば、補償されることがほとんどです。ただし、故意もしくは重大な過失に起因する場合は補償の対象外になることがあります。“推測されやすい暗証番号が設定されている”、“カードの裏面に署名がされていない”等がそれにあたります。

不正使用よりも注意するべきはスキミングによる被害です。ここ数年で件数が増加し、手口も巧妙化しています。スキミングとは、カードに付いている磁気ストライプから情報を抜き取る犯罪行為のことを指します。つまり、紛失したカードが手元に戻ってきたとしても、カードの情報を抜き取られ、不正使用をされる可能性があるということです。その為、カード会社に連絡して使用を停止したカードに関しては、たとえ手元に戻ってきたとしても再利用することは出来ません。再発行され、新しいカード番号が割り振られたクレジットカードを使用するようになります。

紛失をしたときに限らず、普段から定期的に使用明細のチェックをし、もしも身に覚えのない項目があったときはすぐに確認するようにしましょう。バレないように小額を定期的に抜き取っていくという事例もあるそうです。

クレカの紛失を未然に防ぐには?

 最後に、クレジットカードの紛失を未然に防ぐためにできることについてです。特に海外ということで、スリ対策についてあげておきます。
 スリが無くなることを願いつつも、それよりは対策を講じなければならないのが現実です。もう数年前ですが、卒業旅行の際に友人が電車の中でスリの被害にあってしまい、本当に残念な思いをしました。
 100%スリに会わないようにすることは出来ませんが、少しでも貴重品を取りづらいようにしておくこと、防犯対策をしているという意思を示すことが大切です。具体的には、カバンを体の前に持つ、カバンと体を密着させておく、カバンの開閉部に小さな鍵をつけておく、などが挙げられます。

 今では海外旅行の必需品とも言えるのがクレジットカードです。紛失しないための対策はもちろん、不測の事態への備えも事前にしておいてみて下さい。

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